和道流の基本的な立ち方は、他流派より“狭く・自然体・半身”が特徴で、素早い体捌き(たいさばき)と柔術的な動きを支える構造になっています。
以下では、和道流に特有の立ち方を中心に、代表的な基本立ちをわかりやすく整理します。
🥋 和道流の立ち方の特徴(要点)
- 立ち幅が狭い:前屈立ち・後屈立ちともに、松濤館や剛柔流よりコンパクト。
→ 俊敏な移動・体捌きに最適。 - 半身の構えが多い:相手に正面を見せず、攻防の出入りがしやすい。
- 柔術の影響が強く、力で踏ん張るよりも「捌いて崩す」動きに適した姿勢。
🥋 和道流の代表的な基本立ち
1. 基立ち(きだち)
和道流を象徴する立ち方。
全日本空手道連盟の教範でも、和道流の特徴が明記されています。 日本武道館
- 足幅:肩幅の半分程度
- 前足:正面に向ける(和道流の特徴)
- 後足:やや外向き(約30度)
- 重心:中央
- 姿勢:半身で構える
➡ 素早い前後移動・体捌きの起点となる立ち方。
2. 前屈立ち(ぜんくつだち)
和道流では他流派より狭い前後幅が特徴。
教範では「和道流は肩幅の半分程度」と明記。 日本武道館
- 前足:正面
- 後足:約20度外向き
- 重心:やや前
- 膝:前足は垂直、後足は自然に伸ばす
➡ 攻撃への移行が速く、踏み込みも軽い。
3. 後屈立ち(こうくつだち)
和道流では、後屈立ちも狭く・半身で構える。
(教範では主に剛柔流・糸東流・松濤館流の説明だが、和道流は基立ちに近い狭さで使うことが多いと解釈できる)
- 前足:正面
- 後足:やや外向き
- 重心:後ろ寄り
- 姿勢:半身で相手に正面を見せない
➡ 受け流し・体捌きに最適。
4. 猫足立ち(ねこあしだち)
和道流の組手・体捌きでよく使われる軽い立ち。
- 重心:後ろ足に7割
- 前足:つま先のみ接地
- 姿勢:軽く半身
➡ フェイント・素早い前後移動に強い。
5. 三戦立ち(さんちんだち)
和道流でも鍛錬立ちとして使用。
教範では足幅・角度が詳細に示されています。 日本武道館
- 前足:やや内向き(約30度)
- 後足:正面
- 重心:中央
- 下半身を締める
➡ 体幹・足腰の鍛錬に重要。
🥋 和道流の立ち方のまとめ(比較表)
| 立ち方 | 和道流の特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 基立ち | 狭い幅・半身・前足正面 | 体捌き・基本構え |
| 前屈立ち | 肩幅の半分・軽い前重心 | 突き・踏み込み |
| 後屈立ち | 狭い幅・半身 | 受け・捌き |
| 猫足立ち | 軽い構え・素早い移動 | 組手・フェイント |
| 三戦立ち | 下半身強化・締め | 鍛錬・基本形 |



